
生活クラブ千葉グループは
「生活クラブ安心システム」に
取り組んでいます





いま、地域では複合的で様々な課題(「8050問題」「ダブルケア」など)により、生きづらさを抱える人や家族や地域に身近に相談する存在もなく孤立した人たちが増えています。「制度の隙間」からこぼれ落ちる社会的孤立は、やがて社会的排除につながります。
私たちは、一人ひとりの尊厳を大切にし、だれひとり孤立させず、お互いの存在を認めあいながら、それぞれが役割を持てる地域共生社会を身近な地域から創出していくことが必要だと考えます。
一人一人の生きづらさに寄り添い、その生活課題を把握し解決につなげていくために、生活クラブ千葉グループをはじめ地域の資源を活用した包括的な支援体制の確立、地域住民が主体となった地域づくりの創出に向けて「生活クラブ安心システム」に取り組んでいます。
生活クラブ安心システムとは…
風の村の拠点施設が属する日常生活圏域(中学校圏域など)で地域住民のみなさんや他団体のみなさんと連携して支援が必要な方々を可能な限り支えるためのシステムです。ご家族やご近所、友人等との関係が薄く孤立している方を支える「安心支援システム」と介護保険制度など利用契約を結んだ人を最後まで支えきる「安心ケアシステム」があります。また、地域の人たちが気軽に集い交流し、身近な困りごとや地域の課題に気づき、「自分ごと」として考え「役割と出番」を持って、暮らしやすい地域づくりに主体的に参画すること応援する場として「街の縁側」づくりを推進しています。
安心システム・街の縁側推進室とは
安心システムや街の縁側に取り組む拠点などを支援し、安心システムを拡充します。
<支援の柱は、運営支援と人材育成支援>
❶ 集中支援
コミュニティデザインの手法で人材育成に取り組む拠点を3ヶ年サポートします。
❷ 相談支援
定期的に拠点や街の縁側を訪問し活動参加をとおして相談に対応します。
❸ 啓発・人材育成
安心システムやボランティアをより深く理解するための講座、活動運営方法などの研修を企画します。
❹ 広報
広報紙の発行やホームページの開設をとおして拠点の活動の情報発信をします。
❺ 安心システム実践交流会の企画運営
拠点や街の縁側の情報共有と交流機会の創出をはかります。
安心システム・街の縁側推進室は
コミュニティケア街ねっとが運営しています
<運営団体>
認定NPO法人コミュニティケア街ねっと
〒263-0051 千葉市稲毛区園生町1107-7
【E-mail】 suisin@ccmachinet.jp
安心システムで「地域づくり」
共同代表メッセージ
新型コロナウイルス感染拡大している今、これほど人が恋しいと思ったことはかつてなかったのではないでしょうか。普段あたりまえだった会話、時には煩わしいと感じるつきあいも失ってみてそのありがたみに気づいた人は多かったのではないでしょうか。
「人とのつながり」それはさみしさを紛らわすだけではありません。ときには住んでいる地域に活力をもたらす原動力にもなります。コロナ禍で地域の飲食店に閑古鳥が泣き、あまりの不景気に市民有志が飲み会を開催。こんなときこそ助け合おうと地域のものを地域で買おうという動きが出てきている。という記事を読みました。
生活クラブ安心システム・街の縁側推進室では、地域の助け合いが自然と生まれるような地域づくりを目指しています。そこに住む人に役割と出番があり、ずっと住み続けたいと思えるような地域づくり。その支援をしていきます。生活クラブ安心システムっていいシステムだね。街の縁側があってよかった。と、地域にとってあたりまえの資源になれたらと思います。
生活クラブ虹の街理事長 福住洋美
ポストコロナと言われるように、新型コロナウィルス渦を経験したあとの世界は大きく変わる、あるいは変えなければならないという議論がされています。何をどう変えなければならないのでしょうか。
コロナ禍は、弱い人たち、差別を受けてきた人たちを直撃しています。高齢者、障がい者、社会から孤立してきた人たち、貧困状態の人たち、人種差別を受けてきた人たち、そして、ギリギリで踏ん張ってきた人たち.
生活困窮者の相談窓口では、外国人の相談がものすごく増えています。また、貯金ができないまま、日々の収入でしのいできた人たちが、職、家業を失って相談に訪れています。私たちが安心システムを展開している地域には、こうした人たちが、これまで以上に増加するのです。彼ら(ぼくら)との回路をつなぎ、彼ら(ぼくら)が地域社会の一員として自分の出番と役割を持てるようにしたい。そして、彼ら(ぼくら)自身が安心システムの担い手となってほしい。そのために、どんな安心システム作りをするのか、新たに設置した安システム・街の縁側推進室とともに考えて、実行していきましょう。
生活クラブ風の村顧問 池田 徹
私たちが考える地域のイメージ

※参考文献
●厚労省「地域共生社会に向けた包括的支援と多様な参加・協働の推進に関する検討会」最終とりまとめ(令和元年12月26日)
広がる安心システム
楽しく生きがいをもって暮らせる場が生まれています
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2022.11.1
2022.11.28
「生活クラブ安心システム・街の縁側ガイドライン」2020年度版を修正しました。